be like water second -2-

広島carpでsurfでJEFなlife

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

「告別」

「告別」 宮沢賢治
 
おまえのバスの三連音が
どんなぐあいに鳴っていたかを
おそらくおまえはわかっていまい
その純朴さ希みに充ちたたのしさは
ほとんどおれを草葉のようにふるわせた
もしもおまえがそれらの音の特性や
立派な無数の順列を
はっきり知って自由にいつでも使えるならば
おまえは辛くてそしてかヾやく天の仕事もするだろう
泰西(たいせい)著名の楽人たちが
幼齢弦(ようれいげん)や鍵器(けんき)をとって
すでに一家をなしたがように
おまえはそのころ
この国にある皮革の鼓器(こき)と
竹でつくった管とをとった

けれどもいまごろちょうどおまえの年ごろで
おまえの素質と力をもっているものは
町と村との一万人のなかになら
おそらく五人はあるだろう
それらのひとのどの人もまたどのひとも
五年のあいだにそれを大抵無くすのだ
生活のためにけずられたり
自分でそれをなくすのだ
すべての才や材というものは
ひとにとゞまるものでない
ひとさえひとにとゞまらぬ

云わなかったが、
おれは四月はもう学校に居ないのだ
恐らく暗くけわしいみちをあるくだろう
そのあとでおまえのいまのちからがにぶり
きれいな音の正しい調子とその明るさを失って
ふたたび回復できないならば
おれはおまえをもうもう見ない
なぜならおれは
すこしぐらいの仕事ができて
そいつに腰をかけてるような
そんな多数をいちばんいやにおもうのだ
もしもおまえが
よくきいてくれ
ひとりのやさしい娘をおもうようになるそのとき
おまえに無数の影と光りの像があらわれる
おまえはそれを音にするのだ

みんなが町で暮したり
一日あそんでいるときに
おまえはひとりであの石原の草を刈る
そのさびしさでおまえは音をつくるのだ
多くの侮辱や窮乏の
それらを噛んで歌うのだ
もし楽器がなかったら
いゝかおまえはおれの弟子なのだ
ちからのかぎり
そらいっぱいの
光りでできたパイプオルガンを弾くがいゝ


--
ちょっとしたおぼえがき。
なんかいい詩だなぁと思って。

  1. 2009/01/27(火) 00:49:36|
  2. 日々
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<1月24日の波乗り | ホーム | カプネタ>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kye1.blog60.fc2.com/tb.php/1834-b77e781f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

カイ-kye-

Author:カイ-kye-
small stepでも。

carpでsurfでJEFなオイラ

このブログについて
前略プロフ

FC2カウンター

WIN BY ALL!

win by all!!!!! 2010スローガンJEF

we're gonna win! 2010

were gonna win!

フリーエリア

クリック募金
inugenome
surfrider
鳥頭の城
jef link
jef link

フリーエリア

最近のコメント

カープニュース!

powered by プロ野球Freak

カテゴリー

最近のトラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

blog people

CARPぴーぷる

最新の記事

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

admin

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。